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​Basic Consulting* ナレッジ・マネジメント【暗黙知の形式知化】講座シリーズ

ナレッジマネジメント研修~暗黙知を伝承する

個人がもつ知識を抽出し、組織や他のメンバーに伝承していくための手段やスキルを身につける

​暗黙知とは

暗黙知・経験知は、Business Wisdom(仕事の知恵)とも言われ、長年多くの仕事の経験を積んだ人が、無意識に使っている、蓄積した知識・スキル(ノウハウ・経験・勘・コツ・技)のことです。歴史など単なる記憶する知識との違いは、実践によりいかに仕事が上手くできるかなど、創意工夫により進化・深化したノウハウの集積であることです。

​この研修が必要とされる、背景・課題

新入社員育成のため、マナーや社会人の基本知識など、さまざまな研修があります。

ところが、実際の仕事に関しては、OJT(On the Job Training)で教えるという企業が80%以上にのぼります。ところが、そのOJTの内容は、「とにかく実践させ、経験させる」「仕事のやり方を実際に見せている」という回答が50%以上にのぼり、およそ効果的とは言えません。

そもそもOJTは、教える人によって仕事の仕方が異なるため、教える先輩によって、バラツキが生じ、「どの先輩の言うことが本当…?」といった混乱を招くケースもあります。

特に、ハイコンテクスト文化(言葉にせず、あうんの呼吸で物ごとを理解する)である日本において、OJTだけでは効果的な人材育成手法とは言えず、業務そのもののプロセスや仕事をする上での考え方等を教える必要があるのです。

​研修の特徴

本研修では、顕在化・潜在化しているナレッジ(知識)やノウハウを共有する意義と、その手法を理解し、実際に共有するための具体的な方法や運用方法を学びます。

◆研修のポイント
①ナレッジマネジメントとは~知識伝承と知識創出の重要性を考える
②ナレッジの種類~暗黙知と形式知の違いを理解する
③ナレッジの管理~知識を言語化・図解化して明示する、マニュアルを作成する
④現場の運用方法~メンバーへの指導、ナレッジの更新、ミーティングの活用に取り組む

◆ワークのポイント
・知識の格差により発生している職場での問題を考える
・伝承したい知識を洗い出し、実際にマニュアルを作成することで、具体的なナレッジ伝承の手法が身につく

​プログラム(4時間)

​研修プログラム

プログラム内容

1.ナレッジマネジメントを考える
(1)現状のナレッジマネジメントを考える
【ワーク】職場における世代間の知識や技術格差で発生する問題を考える
(2)ナレッジマネジメントへの関心が高まる背景
①「知識」こそが価値創造の源泉 ②組織の人員構成の変化と「知識」の流出・喪失
③ITの進化による「知識」まわりのインフラが整う
(3)既存の「知」の伝承と、新たな「知」の創出
(4)ナレッジマネジメントを進める手順
(5)ナレッジマネジメントを進める上での注意点
①システムの導入によって全てがうまくいくと誤解している
②ナレッジの提供手段が、活用シーンを想定したものとなっていない
③ナレッジを共有し、活用しようという組織風土が育っていない

 

2.なぜ、ナレッジマネジメントが必要なのか
【ワーク】ナレッジに関して何らかの対策が必要と思われる点は?

 

3.ナレッジマネジメントによって何を実現するのか
(1)成果を上げるためのナレッジとは
①「手順・進め方」 ~成果を上げるための手段
②「コツ・ポイント」 ~成果を高めるための秘訣
(2)目的に応じてマネジメントするナレッジは変わる
①効率的に業務の引き継ぎをしたい場合
②判断やバランスによって成果に差がつく仕事の場合
③喪失しかねない貴重なナレッジを残したい場合
(3)伝承したい知識・ノウハウを洗い出す
【ワーク】様々な仕事・分野から、伝承したい知識・ノウハウを洗い出す
(4)優先順位付け
【ワーク】洗い出した知識・ノウハウを、「影響度」と「頻度」の2軸で優先順位づけする

4.ナレッジの抽出
(1)暗黙知と形式知
(2)ナレッジのタイプとその伝わり方
①「暗黙知」を「暗黙知」のまま伝える ②「暗黙知」を「形式知」化して伝える
(3)暗黙知の表出化
①ヒアリング ~「手順」と「判断基準」に分けて洗い出す
②行動分析 ~観察を通じて必要な情報を補う

 

5.ナレッジの保存 ~マニュアルを作る
(1)マニュアルとは何か
①マニュアルの現代的意義 ②良いマニュアルの条件
(2)マニュアル作成の手順
(3)マニュアル作成のポイント
①媒体の選定 ②マニュアルの様式・レイアウトなどの検討・決定
③マニュアルの基本構成 ④マニュアルの構造体系
⑤マニュアルの階層構造 ⑥フロー図の活用
⑦マニュアルに望まれる表現方法 ⑧マニュアルに記載すべき内容
【ワーク】伝承したい知識・ノウハウを1つ選び、実際にマニュアルを作成する

6.ナレッジを伝える
(1)伝える技術とは
(2)マニュアルをベースに指導、学習

7.ナレッジを更新する
(1)ナレッジは変化するもの
(2)SECI(セキ)モデル

8.ミーティングの活用のすすめ
(1)マニュアル作成の問題点
①手間がかかる
②読まれるかどうかわからない
③継承者のニーズとずれる可能性がある
(2)ミーティングを活用した簡易マニュアル作成方法
①定例的(週1回、月1回など)に「知識管理・伝承」ミーティングの開催
②ミーティングの形式 ③ポイント

 

9.伝承の実践に向けて
【ワーク】ナレッジ伝承シートの作成

​研修のねらい

「高い売上を継続する営業社員の方」「仕事を効率よくこなす事務職の方」といった優れた人材は、長年の経験・ノウハウ・直感・イメージといった「暗黙知」を持っているものです。この優れた人材が持つ「暗黙知」を分析し、マニュアルなどに落とし込むことができれば、組織の大きな発展につながります。

​こんな課題をもつ企業におすすめ
  • 業務が属人化しているため、担当者が不在のときに仕事が進まない

  • 世代間・メンバー間の知識に差がある、ノウハウ共有ができていないと感じる

  • ベテラン社員が異動(もしくは退職)するため、業務効率が下がる恐れがある

  • マニュアルが作成・活用されておらず、口頭でノウハウを伝えているため、知識の共有が進まない

​対象者
​管理職層
リーダー層
  • 個人の知識やノウハウを組織全体で共有する方法を学びたい管理職・経営層の方

  • 大量定年退職や人材の流動化等に起因する知識・ノウハウの流出の対策をお考えの方

​研修により期待できる効果

①新入社員の「仕事のスキルを早く習得したい」という意向を叶える

​最近の新入社員は、仕事のスキルを学び力をつけたいという意向が強く見られます。また、こうした、タイムパフォーマンスを求める若手社員にとっても魅力的な研修であるため、積極的に受講する姿が見られ、研修効果も高まります。

②企業にとっては、新入社員を指導する側の効果も高まる

属人的になりがちな、OJT(On the Job Training)は、研修効果にバラツキが生じるだけでなく、教える側の時間や手間もかかります。この研修では、KWリスト(チェックリスト)として、仕事の内容が文字化(形式知化)されるため、教える側・教わる側双方の研修効果が高まります。

​③気づき・考え・創意工夫する人材が育つ

「言われたことを、言われた通りにする」のではなく、与えられた仕事の本質や「何を、どう考え、仕事をすすめればよいか」を習得でき、「気づき・考え・創意工夫する」人材が育ちます。

仕事の手順と思考プロセス・ノウハウ(暗黙知)をKWリスト化

仕事を単なる作業としてこなすのではなく、手順(業務プロセス)と思考プロセスに分けて理解した上で、KWリスト(チェックリスト)に文章化します。文章にすることで、うっかりと忘れることなく、確実に習得できます。

⑤KWリストを活用して、繰り返しPDCAを実践・継続する

研修を通じて、KWリストは、「作成した時点が【ナレッジの蓄積と業務改善のスタート】であり、繰り返しPDCAを実践・継続することの重要性」について理解します。これによって、仕事の経験を積むごとに、力をつけ、成長し続けることが可能になります。

​到達目標
  1. 特定の個人が持つ知識を形にすることのメリットを理解する

  2. 業務内容を分析し、形式知化すべき暗黙知やノウハウを洗い出すことができる

  3. 形式知化した知識をもとに業務マニュアルを作成し、「新たな知識・ノウハウの創出」に応じて更新を行うことができる

​受講者の声
  • 属人化している業務でも、あらためて検証するとマニュアル化可能なものもあると気付かされた。業務の見える化を心掛けてきたが、「誰でもできるように」はなっていないものがあるため、新たな視点で確認しより良いものに更新したい。

  • 暗黙知の伝承は、マニュアル化できるものはマニュアル化し、マニュアル化が難しいものは、やってみせることで伝承可能とするよう仕組み作りを実施したい。

  • 現場の都合上人員の入替えが行いづらくまた知識が属人化しやすいので、体系立てて効率良く暗黙知を形式知に変換していきたい。

  • 伝えにくい技術の伝承といった業務内容の引継ぎの仕方や、後任の育成についてのポイントが理解できた。暗黙知を形式知に変えるマニュアルを整備したい。

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暗黙知の見える化をしよう!

人材開発・キャリア開発のプロフェッショナルが開発した、
研修プログラム
​eラーニング ダイジェスト動画

講師紹介

全能連マネジメントアワード2023で

コンサルタント・オブ・ザ・イヤー受賞

田原 祐子

たはら ゆうこ

・株式会社ベーシック 代表取締役

・社会構想大学院大学 実務教育研究科 教授

・日本ナレッジ・マネジメント学会 理事(新産業革命研究部会長)

・一般社団法人ナレッジマネジメント・ラボ 研究所長

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実績

ICMCI(International Council of Management Consulting Institutes)

認定コンサルタントCMC

 

GCDF(Global Career Development Facilitator-Japan)

認定キャリアカウンセラー

 

上場企業社外取締役

ナレッジ・マネジメントを活用した人材教育・組織開発・営業チーム育成・新規事業開発(オール電化普及)等、約1500社13万人の人材育成を手掛け、これらを著した実践論文は、全国能率大会(経済産業省後援)において3度表彰される。

「暗黙知の形式知化」を専門としており、経営者・アーティスト・特許開発者等の暗黙知を、次世代サクセッションプラン、人材開発プログラム、講座・研修、マニュアル・システム(実績100冊以上)など、さまざまな形に形式知化している。

 

HRオンライン(ダイヤモンドオンライン)、PRESIDENT on-line等、暗黙知に関する取材・執筆多数。

書籍

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『55歳からのリアルな働き方』(かんき出版)

『マネージャーは「人」を管理しないでください 』(秀和システム)

『70倍自動化営業法』(中経出版)

『こんなに楽しい!オール電化営業』(日本電気協会新聞部)

『がんばりやのあなたをラクにするメンタルデトックス』

(実業之日本社)

『家族の病気はあなたへのメッセージ』

(総合法令出版)など、計16冊

講座について

13万人の人材育成をてがけた田原祐子(世界56カ国が加盟する国際コンサルティング協議会認定コンサルタント・社会構想大学院大学教授・日本ナレッジ・マネジメント学会理事・全能連マネジメントアワード2023でコンサルタント・オブ・ザ・イヤー受賞)が開発した講座。



主催者株式会社ベーシックは、今年で設立27年目の教育&コンサルティング企業。これまで約1500社の企業のコンサルティングを手掛けている。(運営は一般社団法人ナレッジマネジメント・ラボ)



eラーニングの運用実績では、大手企業のプロジェクトをはじめ、中小企業のための人材採用・育成支援サービスにおいても暗黙知を形式知化するeラーニング講座を提供している。

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